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―歌でつながる―   

  • 執筆者の写真: ららばいプロジェクト
    ららばいプロジェクト
  • 6 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:5 日前

2月23日、

ららばいプロジェクトの交流会を開催しました。


 普段それぞれの現場で活動してくれている保育スタッフの皆さんをはじめ母子衛生研究会 西日本局長の小嶋様、コアメンバーの皆さんにもご参加いただき、あたたかくにぎやかな一日になりました。

 今日はその様子を、少しお裾分けします。



01 —TALK 「人はなぜ歌うのか」

亀田先生のお話より


 交流会の幕開けは、亀田先生によるお話でした。テーマは

「人はなぜ歌うのか」。

 NHKスペシャル フロンティアの同名番組を入口に、歌が人類にとって持ってきた意味について、丁寧に語っていただきました。

 なかでも印象的だったのが、霊長類学者・山極寿一先生(京都大学)の研究をもとにした視点です。


人類が言語を持つ以前、共同体の絆を築いていたのは歌や踊り—つまり音楽的・身体的なコミュニケーションだったかもしれない。 言葉ではなく、声と体でわかり合っていた時代があった。

 また、乳幼児期の「サーブ&リターン」(応答的なやり取り)が脳の発達や愛着形成の基盤をつくるというお話も。  

 お母さんが歌いかけ、赤ちゃんが応える。その小さな往復が、人と人との信頼の根っこになっていく。

 ららばいプロジェクトが届けたいものが、改めてくっきりと見えてきた気がしました。




02 —RESEARCH 実践が、研究になっている


 宮本雅子先生の研究チームより現在進行中の研究の進捗報告がありました。

テーマは、「育児期における母親の歌い聞かせによる愛着感情への影響と内的ワ ーキングモデル」。  

 毎日の活動の中で起きていることが、学術的な言葉でも丁寧に検証されつつありその事実が、とても心強く感じられました。

 現場の積み重ねが、やがて社会への確かなメッセージになっていく。そんな手応えを、チームで共有できた時間でした。




03—DIALOGUE 「なぜここにいるのか」



 午後は4グループに分かれて、約1時間のグループディスカッション。

 まずは自己紹介を兼ねて、「なぜこの活動に関わることになったのか」「どんな思いで参加しているのか」をそれぞれの言葉で話してもらいました。

 保育の現場で感じたこと、印象に残っているあの親子の顔、活動を通じて自分の中に生まれた変化、どのグループも話が尽きないほど盛り上がり、気づけば時間が過ぎていました。

 「理念を共有する」といっても、ひと言でまとめられるものではない。 それぞれの「なぜ」が集まって、はじめてプロジェクトに血が通うのかもしれない、と感じた時間でした。




04— AFTER 食卓でも、話は続いて



 交流会のあと、8名で昼食をご一緒しました。

  亀田先生から「ネガティブ・ケイパビリティ」と「ポストトゥルース」という二つの概念について、食卓を囲みながらお話いただきました。

 答えの出ない問いと静かに向き合い続けること。 情報の溢れる時代に、何を信じ、何を大切にするか。

  活動の「外側」にあるような問いが、実はいちばん根っこにあるのかもしれない。そんなことを考えながら帰りました。




 ららばいプロジェクトの活動は、ワークショップや支援プログラムである前に、人間がもともと持っていた「音楽的なつながり」を、育ちの現場に丁寧に届けていく営みです。

 今日の交流会を通じて、そのことをチームみんなでもう一度確かめることができました。それぞれの現場に戻ったあとも、その感触を胸に活動を続けていきたいと思います。

 ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

 
 
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